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ご注文~出荷までの
流れ

ご注文の内容によって出荷までの流れは異なりますがここでは最も代表的な一例をご紹介します。

紙箱(化粧箱)製作の流れ

  • ご相談

    サイズ・数量・形状・色数の他、使用目的によって使用する紙、表面加工などをご相談の上決定します。

    ※ご希望の場合は製品サンプルをご郵送致します。

  • お見積もり

    箱のサイズ・箱の形状・数量・色数・中身の重さをお知らせください。

  • サンプル作成

    白箱サンプルを作成し、展開図データをお渡しします。

  • デザイン入稿

    白箱サンプルで内容物に適合するかご確認頂いた後、当社の展開図データにデザインを載せ入稿して頂きます。
    入稿の際の注意事項は印刷データについてをご確認ください。

    ※デザインがない場合はご相談ください。

  • 刷版

    印刷データをアルミ版に焼き付けます。

    ※カラー4色を選択された場合、シアン用・マゼンタ用・イエロー用・ブラック用の4枚のアルミ板に分かれます。

  • 印刷

    アルミ版を利用して印刷を行います。

    ※当社オフセット印刷機で印刷可能な用紙は 230g/㎡から550g/㎡までです。

  • 表面加工

    印刷された紙の上から目的に合わせた表面加工を行います。

    ※詳しい内容につきましては表面加工の種類をご覧下さい。

  • 抜き

    抜型を利用して箱の形に抜き取ります。

  • 貼り

    抜き取られたものを糊で貼り合わせます。

    ※デザインがない場合はご相談ください。

  • 出荷

    糊で貼られた箱を折りたたみ、適量を段ボール箱に梱包し、ご希望地へお届けします。

表面加工の
種類と比較

表面加工とは・・

印刷面をキズや汚れから防止することや、印刷をより美しく魅せることを目的として施されます。商品のイメージに合わせた表面加工を行うことは重要なプロセスとなります。箱に使う厚紙は、想像するよりも色落ちすることがありますので、箱の用途に応じて、印刷面をどの程度保護していくか考える必要があります。企画段階で担当者とよくご相談の上決定してください。

OPニス(Over Print ニス)

表面に透明な油性溶剤を塗りツヤを与え、色落ちを防止します。

キズ、汚れ防止機能は他の表面加工に劣りますが、印刷と同時に加工するので低価格で若干の納期の短縮になります。

かつては、箱に賞味期限などの印字がある場合には、その部分だけOPニス加工を抜き、印字しやすくした箱が流行りました。

現在は、必要最低限の表面加工で、なおかつコスト安であることを求めるお客様に利用されています。

マットニス

OPニスと同様に印刷機で加工します。軽いつや消し効果を与え、若干の照りが残るのが特徴です。

OPニスよりもわずかに表面を保護する力がありますが、相対的に見て、OPニスやマットニスは他の表面加工よりも表面を保護する力は弱いです。しかしながら、他のマット加工と味の違うマット感が出ますので、それを好むお客様がいらっしゃることも事実です。

マットニスによる効果とリスクをよく相談し情報を共有することが必要であると考えます。

ビニール引き

塩化ビニールを塗り少しツヤを与えます。

キズ、汚れ防止機能はニスよりも優れています。見た目はほぼOPニスと変わりありません。
比較的安価で用途が広く様々な目的のパッケージに使用されています。強い光沢は必要なく、箱は安価に済ませたい場合には、最もオススメの加工と言えます。

マットビニール

ビニール引きと同様の方法により、つや消し効果を与えます。

マットニスよりも高価ではありますが、より深く、落ち着きのある仕上がりを得られます。ザラザラする手触りで、マットニスと比べるとかなりつや消しされた印象を受けます。通常、『マット加工』と言えば、マットビニールかマットPPになります。マット紙に印刷する場合と比べて、表面を保護する力は、マットビニールの方が高いと言えます。

プレスコート

印刷面に溶剤を塗った後、ローラーで圧力をかける加工で強い光沢を与え、印刷面を十分に保護します。

ニス、ビニール引きに比べて若干高価ではありますが、現在最も多くのパッケージで使用されています。
見た目はPP貼りと判別が出来ないほどの光沢仕上げになります。光沢の強い箱は、おおよそプレスコートかPP貼りと判断していただいて結構です。

フイルム(PP・PET)貼り

プラスチックフイルムと紙を貼合し、強い光沢を出せる加工です。

近年では環境問題からポリプロピレンフイルムを使用しています。高価で特殊な箱によく使用されています。発送にも耐えうる素材ですので、例えばカラフルな印刷面を間違いなく保護したい場合にはオススメの加工と言えます。表面を保護する力は現段階で考えられる一番強力な加工になります。

マットフイルム(PP・PET)貼り

フイルム貼りと同様の方法でつや消し効果があります。

マットビニールよりさらに落ち着きがあり、高級感のある仕上がりになります。サラッとした手触りで、触覚でも高級感を感じていただけるものです。 PP貼り同様に表面を保護する力は現段階で考えられる一番強力な加工になります。

箔押し

箔版で印刷面を加圧し転写させる加工で、オフセット印刷では出せない凹凸と強い光沢を得ることができます。

商品のタイトルや会社のロゴマークなどによく使用される、わりと贅沢な加工になります。
箔押しの表面積の大きさによってお値段が変わることも特徴です。

エンボス

印刷面に模様を型押しする加工で、デザインとの調和が出来れば印刷が派手でなくてもかなりインパクトのある仕上がりを得られます。

ワニ革のバックのような模様や、文字やロゴを浮き出させる方法などあらゆる場面で使用されています。
箔押しと同じく表面積の大きさによってお値段が変わってきます。

印刷データについての
注意事項

デザインデータをご支給頂けるお客様へ

  • 当社で支給させていただく抜型展開図にデザインを流し込んで下さい。
  • デザインは展開図とは別レイヤーにして下さい。
  • 展開図やトンボには修正を加えないで下さい。
  • イラストレータ(ai・eps)データをメールにて入稿して下さい。(CD-R入稿可)
  • データにエラーが無いか確認する為、PDF画像を元データと共に添付してください。
  • カラーデータはCMYKで作成して下さい。
  • 特色はBK等単色で指定して頂くか特色(DIC・PANTONE)指定を行って下さい。
  • フォントは全てアウトライン化して下さい。
  • リンク画像がある場合は元画像を添付して下さい。
  • 展開図の端まで絵柄や色が入っている場合、3mm以上の塗り足しを行って下さい。
  • のりしろ部分は塗り足しを考慮に入れた上で白地にして下さい。
  • ケヌキやオーバープリントの設定を確認して下さい。
  • 原稿のみ支給の場合はデータ作成料が発生致しますのでご了承下さい。
  • ご不明な点は遠慮なくお問い合わせ下さい。

デザインからご注文頂いたお客様へ

  • デザイン修正のご依頼はまとめてお願い致します。
  • 3回目以降の修正については追加料金が発生することがあります。
  • デザイン修正はメールまたはFAXにてご依頼下さい。
  • 製版後のデザイン修正は受付できませんのでご了承下さい。

納期に関するご注意点

  • フイルムご支給から納品までは7営業日から10営業日を頂いております。
  • データご支給から納品までは12営業日程度頂いております。
  • データご支給から校正刷りをご希望の場合は納品まで14営業日程度頂いております。
  • 数量や難度によって納期が延びる場合がございますのでご了承下さい。

当社ではお客様にご納得頂ける商品をお届けする為、以下の2点をお勧めしています。

本紙による校正刷り

白色の紙には様々な種類があり、その中には若干の濁りを含むものがあります。
濁りの色によって印刷色が左右されてしまう為、実際に使用する紙を用いた校正刷り(サンプル刷り)をお勧めしています。

作業現場の立会い

初めてのお取引のお客様や、微妙な色づかいを求められるお客様には作業現場に立会って頂くことをお勧めしています。

印刷の豆知識

現在行われている商業印刷を仕組みを大別すると、凸版印刷・凹版印刷・平版印刷・孔版印刷の4種類に分けられます。

凸版(フレキソ)印刷

凸型になっている版部分にインキを付けて印刷対象物に転写する方法で、印刷方式としては最も古いものです。

若干印刷精度を欠きますが活字が力強くきれいに表現できる為、ラベルシールや医学書の印刷などに見られます。

また、表面に凹凸のある紙に比較的はっきりと印刷できる為に、ザラ紙(凹凸のある紙)を使用したマンガ雑誌などの印刷にもよく見られる手法です。

凹版(グラビア)印刷

凹版の溝にインキを入れて印刷対象物に転写させる方法です。

凹みの深さによって濃度調整を行い、濃淡の表現が豊かで安定していることから写真原稿の再現に適しています。

グラビアアイドルという言葉はこのグラビア印刷に由来しています。

また凹版は手彫刻で作成する方法などもあり、偽造が困難なことから紙幣・有価証券・絵画などの印刷にも見られる手法です。

平版(オフセット)印刷

版に凹凸が無く、水と油(=インキ)の反発する性質を利用した印刷方法です。

平版(オフセット)印刷で使われる版はアルミ製で印刷画像を焼き付ける方法で作られ、焼き付けられた画線部(印刷部分)は油(=インキ)が載りやすく、反対に非画線部(非印刷部分)は水が載りやすくなっています。

印刷対象物に水が付くのを防ぐ為に一度ゴム製のブランケットに転写した後印刷となります。

精度が高く安価で小ロットから大ロットの生産が可能な為、現在の商業印刷のほとんどはこの平版(オフセット)印刷で行われています。

孔版(シルクスクリーン)印刷

ナイロンやテトロン等の化学繊維(かつてはシルクを使用)の網目に、画線部(印刷部分)だけ孔(穴)を開けた版の上からローラーでインキを刷り込む印刷方法です。

印刷対象物の形状を問わないので、金属・ガラス・プラスチック・布などあらゆるものに印刷が可能です。

高価で印刷速度が遅い為小ロット向きですが、対摩性・耐水性・耐熱性に優れており、スクラッチカード・芳香(擦ると香りを発する)・畜光(暗がりで光る)・浮き出し印刷など、特殊な場面で活躍しています。

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